まとめ

推進工において施工の難しさの要因は障害物に如何に対応するか、出来るかと言うことがいえる。その障害物が予測されているものなら事前検討がなされており対応も迅速にできると思われるが、不測に遭遇した障害物に如何に対応できるかがポイントとなる。

本工法では呼び径800からバルクヘッドに点検口を有しており、点検扉を開放し目視により切羽を確認し、より確実な次の対策を講じることが可能となる。障害物撤去方法においては切羽の確実なる自立が求められる。本工法では切羽自立の補助工法として、①圧気工法、②薬液注入工法＋圧気工法を用いており、薬液注入工法は機内注入も検討できる。

これらにより本工法はより安全確実に障害物に対応できる。

年･月	発注者	施工場所	管径（φ･mm）・距離（ｍ）	障害物
2000.5	大阪市下水道局	大阪市	1000L＝140	コン杭・擁壁他
2000.6	中国電力（株）	岡山県	900L＝312	木杭
2000.8	阪商市下水道課	阪南市	800L＝119	鋼矢板
2000.11	高槻市建設部	高槻市	1000L＝450	水路木杭
2001.7	大阪市都市環境局	大阪市	1100L＝59	H型鋼
2002.10	笠松町水道課	岐阜県笠松町	1000L＝697	RC杭
2003.9	さいたま県土整備事務所	川口市	1000L＝824	RC杭
2004.4	JR四国	高知県	1350L＝188	コン殻鋼矢板
2005.4	金沢市	金沢市	1650L＝62	ペーパードレーン
2005.12	大阪市都市環境局	大阪市	1200L＝87	H型鋼
2006.3	四国電力（株）	高知県	800L＝59	RC鉄板
2006.8	北九州市建設局	北九州市	1650L＝345	木杭
2008.3	豊中市土木下水道部	豊中市	1000L＝114	木矢板
2008.5	いわき市	いわき市	1100L＝720	木杭
2009.4	神戸市水道局	神戸市	1000L＝250	H型鋼
2009.12	美濃加茂市	美濃加茂市	1200L＝249	不明金属

 

 

 

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